日の当たらない場所。

無職の備忘録

1/27。

昨日、皮膚科の帰りの電車、かなり空いてたのによりによって向かいの座席にカップル座ってきた。しかも2人はずっとスマホいじりながら恋人繋ぎした状態で、しょうもないアピールにイラっとした。そうゆう黒い感情を消すために、あの組んだ手って描くの難しいんだよなぁ...と絵描き視点で見ることで気を紛らわす。

私はいつも帰りの電車に揺られながら、Plastic Treeトロイメライといアルバム曲を目を閉じて聴くのが好きでその一時がとても落ち着く。Plastic Treeの曲、不思議な夢を見てる感覚に陥る。歌詞の中にある、「分かりあう事が愛だって聞いた。それが本当ならみんなひとりぼっち。」ていう言い回しが最初よく分からなかったけど、人の気持ちは一定では無いから、本当に全て分かり合えるなんてありえないと曲の主人公は思ってるのかなと気付いた。自分の目の前で無意識下でマウントしてる学生カップルはそれに気付いてるのだろうか。Twitterで話題になってたカップルYouTuberも、きっとどちらかが妥協しないと続かない状況にいつからかなったのだろうか...。


電車降りて帰りの道中、図書館の2階で水彩画を展示してるのを知り見に行った。美術館とか人の描いた原画を見れる機会てここ数年無かったから少し感動した。プロの画家の絵ってこんな綺麗で繊細なんだって、実力差を改めて分かった。展示されてたのはイチョウの木や桜の並木道、富士山や滝などの風景画だった。水彩の醍醐味である淡い優しい雰囲気と、濁りのない純粋な空や花の色が美しかった。自分も少しだけ水彩挑戦したけど、乾かないうちに違う色のせたら汚くなったり、水分量足りなくてムラ出来たりすごくパニックになった。だから余計あんな器用で難しい技術をこなしてる凄さに恐縮する。見ただけで技を盗めたらいいのにな...。


今日は図書館で借りてた海猫沢めろんさんの「頑張って生きるのが嫌な人のための本」を読んだ。何となくタイトルに惹かれて選んだけど、海猫沢さん、自分が好きなphaさんのバンド仲間なのを後から知った。本当は昨日診察の待ち時間で消化するつもりだったけど、やはり騒ぐ子どもや人の多い待合室で集中して読めるはずなかった。

この本を書いた経緯が、著者の友人Kが自殺したため、遺族からKのことを書いてほしいと頼まれたからと書いてた。生きづらさを感じてたKの経験を交えながら、どうすれば自由に生きれるのかを考える内容だった。

頑張って生きなくていい知恵を教えてもらえるのかと思いきや、結局苦手な事はあえて積極的に場数を踏んで慣れることや、色んな経験をしておけば選択肢や可能性が広がってより自由な道を見つけれるとかか書いてた。まだ半分しか読んでなく返却日も迫ってるため、今日明日で読破しておきたい。

あと、誰かの考えを絶対だと思わなくていい、てこと。人からの評価は気になるが、でも中には甘い評価をしてくれる優しい人もいる。他人の評価だって「人それぞれ」というのを実感すれば、少しは人への恐怖が減らせる、てことを念頭に置いておくのは良いかもしれない。人付き合いのコツについての、「素直になる。人を否定しない。依存しない。」の3つを大切にするのは確かに納得できる。分かっていても出来ない時がたくさんあったけど。

 

コロナのせいで、もし自分が掛かって、突然味覚や嗅覚がなくなってたらどうしよう、とご飯食べる時たまに不安になる。外出自粛で引きこもりが肯定された気になってたけど、やっぱり病気は怖い...こうゆう恐怖感と危機感を持ち続けるのも、ある意味感染予防の1つかもしれない。