日の当たらない場所。

〜無職引きこもりの備忘録〜

「星の王子さま」を読んで。

有名なサンテグジュペリの「星の王子さま」を読み終わった。
砂漠に不時着した主人公のパイロットが王子さまと出会い、飛行機の修理をしながら王子さまが色々な星に行ったエピソードを聞かされる。という内容だけど、Wikipediaのあらすじがとてもわかりやすく書かれているのでオススメ。
王子さまが色々な星を旅し地球にやって来たきっかけが、バラと喧嘩したからだ。王子さまの星ではバラがたった1本しか咲いてないから、すごく大切に育てていたけれど、そのバラがすごくわがままで(美味しい水をくれとか柵を立てろとか)それが嫌になって自分の星から出ていく。転々と旅をして最後に地球にやって来たわけだが、そこで一番衝撃的な出来事が起こる。この世に1本しかないと思ってたバラが、地球にはたくさん咲いて、ただのありふれた花だったと知るのだ。

これにガッカリした王子さまだけど、そこに現れたキツネがとても大切な事を教えてくれる。
「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間はこういう真理を忘れてる」と。
読んでて結構胸に刺さった。これは友情とか愛情の話が大きなテーマで、自分にはもう今そういうのが無いから。
一番辛かった台詞が、王子さまの
「ぼくは何もわかっていなかった!言葉じゃなくて花のふるまいで判断すればよかったに。彼女はとてもいい匂いがしたし、輝いていた。ぼくが逃げ出したのは間違いだった。あの不細工の陰にかくれた優しさを察してやればよかった。花というのはとても矛盾した性格だからね!」とケンカした事を悔いる所。
あとキツネが王子さまと出会った時に、
「人間にはものを学ぶ時間なんかない。人間は出来上がったものを店で買うだけだ。でも、友だちを売ってる店なんかどこにもないから、友だちが欲しかったら、おれを飼い慣らしてくれ!」と言う。飼い慣らすとは、絆を深めることで、そこに費やす忍耐力が自分に欠けているなと思った。
なんにでも当てはまるけど、時間を費やして人や物事に向き合うのはとても大切で、時間を掛けた分、そこから簡単に逃げ出すのは責任から逃れるということ。
王子さまと別れる時、最後にキツネが教えてくれた「大切なことは目では見えない」という台詞が一番素敵だった。
さすが世界の名作と言われるだけあって、読んで損は無かったと思うけど、今の自分には大切な物や人がもう無いなって再確認させられたので…また精神が落ち着いた時に読み返したいと思う。