日の当たらない場所。

無職の備忘録

良い作品に出会えた喜び。

あさのあつこさん原作のNO.6がアニメ化されてたことを、今更dアニメで知って1日で全話観た。小学生の頃図書館に置いてるのを見かけたが、当時はSFの世界観に頭が追いつかなくて(今もSFは苦手であまり触れてこなかった)読まずにいたけど、新しいハマれるアニメを探してたので試しに観たら案の定、夢中になって観れた。好きな声優、細谷佳正さん出てたのと、まさかのBL要素があったからという若干贔屓目な点もある。原作が児童文学だから、設定がシンプルだったおかげで1話の体感5分程だった。

理想都市『NO.6』に住む少年・紫苑は、9月7日が12回目の誕生日であった。だが、その日は同時に彼の運命を変える日でもあった。『矯正施設』から抜け出してきた謎の少年・ネズミと出会い、負傷していた彼を介抱した紫苑だが、それが治安局に露見し、NO.6の高級住宅街『クロノス』から準市民の居住地『ロストタウン』へと追いやられてしまう。

4年後、紫苑は奇怪な事件の犯人として連行されるところをネズミに救われ、彼と再会を果たす。NO.6を逃れ、様々な人々と出会う中で紫苑は、理想都市の裏側にある現実、『NO.6』の隠された本質とその秘密を知っていく。(Wikipediaの抜粋)

というあらすじで、NO.6はカースト社会で都市に疑念や不満を抱いた人間を排除してるっていう、あるあるな近未来SF設定だ。ネットだとアニメがBLに仕立て上げられててどうなの?、これをただのBLで片付けてほしくない、的な意見があって、確かに2回ほど紫苑とネズミのキスシーンがあって。でもそのキスは、恋愛としてのキスじゃない別格のものなんだけど上手く言い表わせれないんだよね。しかし、原作でもキスしてんのか気になるから次の日図書館で借りてきた。全9巻+外伝?的な1巻もあって、読書スピード遅いからまず3巻まで。児童書だから活字も大きめだし、常用漢字にまでルビ振ってるから小学生にタイムスリップした気分になる。アニメと最後の終わり方少し違うらしいから読むの楽しみ。

キャラデザした人の絵柄が非常に自分好みなので画集欲しいけど、もうプレミア価格ついてて、もっと早く出会ってればよかったと後悔。2011年にこんな良いアニメやってたなんて...。


NO.6の話書きすぎたから文字打つの疲れてきたけど、あともう一つ「チョコレートドーナツ」という有名な洋画もAmazonプライムで観て感動した。簡単に言うとゲイカップルが身寄りのないダウン症の男の子を引き取る話で、実話を元にしてるらしい。同性愛への偏見が結構厳しく描かれてた。ゲイバーで働くルディが同じアパートに住んでた女性が麻薬で捕まって、その子どもが保護施設に強制連行させられそうなところを引き取るって流れなんだけど、お金もあまりないルディが咄嗟に他人の子を育てようなんて、私には絶対無理な行動だ。だからルディの精神が理解出来ないというか...精神がすごく強いんだなと尊敬する。ゲイバーで踊ってる場面、夢を叶えて歌手になったルディがすごくカッコよくて眩しくて印象的だった。でも最後は悲しい終わり方だった。

 

2つの作品に共通することは、守りたい人が出来ることの大切さだろう。あとキスされたいという感情が...、ここで孤独の自分が若干惨めな感情に苛まれてしまうから深く絶望するのはやめよう。

自分に合う素敵な作品と出会えた喜びが初恋みたいに嬉しくて、胸がギュッとなる、大切な宝物になった。