日の当たらない場所。

無職の備忘録

高校時代の話。①

中学生の頃、あまり勉強が好きじゃなかった。近所にある高校に進学すればいいかな、なんて思ってたが中3の三者面談で担任に「あんたこの成績だと絶対受からないわよ」とはっきり言われ、放任主義の親も事の深刻さに私を初めて責めてきた。責めるくらいなら受験シーズンに塾くらい通わせてほしかった。学校なんてどこも一緒だと思ってた。近所の高校は定時制もあるが、当時よくドラマやドキュメンタリー番組では「定時制DQNの巣窟」のイメージが強かった自分は、定時制は避けたかった。陰キャラだから絶対いじめられる。

担任が私のレベルで入れる公立高校を提案してきたので、「じゃあそこにします。」と投げやりに志望校を決めた。普通だったら志望校の学校説明会を聞いたりするんだろうが、私は受験日に志望校に初めて行った。田舎だからバスで一時間もかかる底辺工業高校に、普通科があったので私はろくに勉強せず合格できた。

普通科のクラスは男子が6、7人くらいしかいなかった。女子が多いし、中学時代の知り合いが1人もいない状態で、果たして友達ができるのか。しかし恵まれた事に私はいじめられなかった。周りが優しい子ばかりで、私が机に落書きをしてたら話しかけてくれる人がいた。女子のグループ付き合いが嫌いな私は、休み時間ずっと自分の席にいた。出席番号順で窓側の後ろ席だったのだが、なぜか窓際に人が集まるので私も会話に混ざったり、放課後に絵のうまいクラスメイトと黒板に絵を書いたりして過ごしてた。